2011年11月12日土曜日

改正労働安全衛生法案の提出見送り

本臨時国会に法案提出される予定であった「改正労働安全衛生法案」。労働政策審議会において法案要綱の答申を受けておりましたので、国会提出は間違いのないところと見ておりましたが、卓袱台が引っ繰り返されたようです。産経ニュースの報から(こちら)。
 そもそも「対立法案」ではなかったはずですが、現大臣の得意げな「煙草税」会見と自民党大森副総裁がうまそうに煙草をふかすテレビ映像を見た時から、危ない予感がしていました。案の上というべきでしょうか。通常国会では厚労関係の法案提出が盛り沢山ですが、改正労働安全衛生法の優先順位がどの程度となるか。法案成立時期が相当程度遠のく可能性もあるように思われます。


厚労相の“禁煙”へのこだわりが裏目 労働安全衛生法の今国会提出を断念

2011.11.9 01:30 たばこ
厚生労働省は8日、事業者に全従業員を対象とした医師によるストレス検査の実施を義務づける労働安全衛生法改正案について、今国会への提出を見送る方針を固めた。
改正案のもう一つの柱である受動喫煙防止策に与野党の愛煙家らが反発し審議入りのメドが立たなくなったため。嫌煙家で知られる小宮山洋子厚労相だが、今回ばかりは煙たがるたばこに足下をすくわれた格好だ。
改正案は、労働行政に精通する小宮山氏が今国会への提出を強く求めていた。過剰なノルマや上司の叱責などが原因で鬱病となり、労災申請をする労働者は年々増加しており、これを防止しようと10月の政務三役会議で提出が決まった。
だが、改正案には、すべての事業所と工場に「全面禁煙」か、喫煙室以外での喫煙を禁止する「空間分煙」を義務づける受動喫煙防止策が小宮山氏の強い意向で盛り込まれた。
厚労省は参院での先行審議を予定していたが、与野党から「受動喫煙部分を切り離さないと審議に応じない」との声が続出。12月9日の会期末まで1カ月しかないため、来年の通常国会までに仕切り直すことになった。

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