2009年2月7日土曜日

歯医者と労務コンサルティング

 今朝、歯医者の定期診断を受けました。1年ぶりだそうで、念入りなチェックを受け、やはりというべきかしばらくの通院を命じられました。日々の不摂生を考えれば、虫歯の宣告を受けなかっただけ御の字という他、ありません。

 歯垢とりの苦しみの中(歯茎が弱いものには結構苦痛なのです)、歯医者の診断と労務コンサルティングとの相似性に気がつかされました。歯医者は、初め本人から自覚症状をたずね、その上で歯・歯茎の状況を観察し、器具で「怪しい箇所」に触れていきながら診断・治療をおこなっていきます。わたしなぞのたちの悪い患者は、自覚症状をもぞもぞ不明瞭に応えてしまいますが、歯医者はさすがにプロ。状況観察等でたちどころに、問題個所を見出し、器具で触れることにより、患者にその疾病を「自覚」させるものです(笑)。その手腕の鮮やかさ(あこぎさ?)に、いつもほれぼれいたします。

 腕のよい労務コンサルティングも同じようなところがある気がしております。クライアント先の労務管理状況をまずはヒアリングの上、組織図・規定例・勤怠データ等を観察し、そこから「危険部位」を見出し深堀をしていく作業がやはり重要であるように思います。違う点があるとすれば、そこからの治療が、労務コンサルティングの方が更に複雑で、かつ多様なものになるということでしょうか。クライアントニーズとコンプライアンスをうまくフィットさせるための知恵は、なかなかに奥深いものがあると日々思う次第。

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